最近、物忘れがひどいんですよ(真顔)・・・とかのたまっていた前回から二か月以上がたってしまいました。
思えばのんきなものでしたね。いや、静かに始まっていたのですが……世界の片隅では。
8時だよ全員集合!やらバブル崩壊やら湾岸戦争やら(古)……いろいろアレな体験をリアルに体験してきたアラフォーですが、まさか感染症の脅威にまでさらされるとは……
志村さん……(泣)
御存じ、私の生きがいである展覧会も多数、マボロシと化し、ほくほくと握りしめていた前売り券も払い戻しに。。。
皆さまがつつがなく、またなるべくならば金銭的にも困窮することなく、この酷な時期を乗り越えてくださいますようにひたすらお祈りしております!
ウチの会社は、祈っていてもいっかな動かなそうだった上層部に若手の社員たちが無理やり発破をかけ(?)た結果、どうにかこうにかテレワークが突貫工事的に導入されました……
3~4月上旬は満員電車に乗るたびに、どうなることかと思ましたね。。
とにかく国をあげてのステイホームというわけで、私も何かせねば、というわけではないのですが。
自分的に広義?の感染症モノとして感銘を受けた2作品を紹介してみたいと思います。
異星人の郷 (上・下) (創元SF文庫) マイクル・フリン著
SFという性質上、あまり言うと興をそぐかと思いますが、一言でいうとペストが猛威を振るった中世ヨーロッパを舞台にしたファースト・コンタクトものです。
時折、現代パートが入っているので謎が謎を呼びますが、仰天するようなSF的仕掛けを楽しむというよりその迫真のリアリティと異文化の衝突、そして困難と対立を乗り越えることのできる人間の本質……そういったものを堪能する小説ではないかと思います。
読んだのが何年も前なので詳細はあまり覚えてませんが(オイ)、このたびの世界状況下で真っ先に思い出した小説です。
続いては。
映画「千年医師物語 ~ペルシアの彼方へ~ 」(2013年ドイツ)
珍しい、ガチ中世ヨーロッパ医療ものとでもいいましょうか。
こちら原作小説も有名ですが、その映画化です。我らがベン・キングスレー様が、あっと驚く役どころで出演!!!
いわゆる理容師が外科医をかね、迷信的医療がはびこる11世紀のイギリス。
少年ロブは母親をある病で亡くします。それは、現代でいうところの盲腸でした。
天涯孤独となった彼は旅回りの理容師に拾われ、壮大な、医術への道を歩みだします。
当時世界で最先端の医療を提供していたペルシアの都、イスファハーンへ……!
イギリスからそこまで行く?!と思うわけですが、行くんですよ、ロブ君ったら……
育てのオヤジの、清濁併せ持つ理容師の人間くささが泣かせます。
そして、圧巻のベン・キングスレー様。
なんと、みんなが世界史で覚えさせられた(であろう)『医学典範』をあらわした大医学者、アヴィケンナことイブン=シーナーを演じています。
そして、これまたぼんやりと先を明かすと、最終的にロブはペストとの熾烈な戦いに巻き込まれていきます。
もう、あのキャラもこのキャラもいい!! 舞台設定も素晴らしい。
もっと評判になってもいいのでは映画の典型です。
作品世界が突き付けてくるある種の厳しさや気高さは、リドリー・スコット監督の『キングダム・オブ・ヘブン』(ディレクターズ・カット推し!)にも通じるところがあります。
私も、こんな時期だからこそ、あえてこれらの作品を見直してみようかなと思います。
それでは、皆さま。
再び日常を取り戻すまで、頑張って極力、ヒキコモリましょう!!
次回はもうちょっと間をあけずに出現します!(予定)
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2020/04/23
日常っぽいこと