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くわああもう十二月中旬っっ! おそろしー(棒)
おまけにブログ更新も凍りつくような寒さっ
そんな中、本日はしれっと展覧会の話題でございます。
「澁澤龍彦 ドラコニアの地平」 in 世田谷文学館
澁澤龍彦。それがどのような「人物」なのか興味を持ったのはごく最近のことでした。
大学生の頃から河出文庫から出ているエッセイ集をちまちま集めては、知らない世界の扉をつぎつぎに開いていくように愛読してきた方です。とくに自分が幻想絵画に興味を持つようになったきっかけは氏の著書「幻想の肖像」によるところが大。これほど博覧強記な文章を書いている人は誰だろう? ……と思いはじめた頃には平行して荒俣ワールドや種村ワールドにも入り浸ってましたがw
それが今回、気になる場所でもありました世田谷文学館にて没後30年を記念する回顧展が開かれるというのでこれに行かねば次(?)はない! と思い行って参りました。
生原稿や出版物、そして遺品や書斎の再現などなど。
ファンならずとも、見ているだけで心を奪われるような展示空間でございました。
エッセイのほかに、この方は何作かの小説も遺しておられます。
その中の一つが名作オブ名作!「高丘親王航海記」。氏が病でお亡くなりになる直前に上梓されたものです。
自分はこの作品の雰囲気がほんとにもー好きで好きで……!
今回、直筆原稿ばかりか構想メモまで余すところなく展示されており、感涙ものでした。
終盤の親王のあれが、まさか澁澤さんご本人のあれとシンクロするものだったなんて。。。
五十代でお亡くなりだったとも知らず。今の感覚からするとお早い。。
でもその奇想と叡智と旅情に彩られた膨大なる著作のきらめきは永遠に煌き続けるでしょう。
アニバーサリーということで、自分も何点か読み返してみようと思っています!
このブログは一応”奇想”にひっかけて名付けているぐらいですので、奇想と聴けば馳せ参じずにはいられない管理人でございます。そういう意味でも今年の夏は熱い! もうヤメテ、ただでさえ暑いのに!(混線)
ところでこの「夏だ一番!」…ってフレーズはどこから来たものですかね(真顔) 自分が思うに多分、昭和の時代から夏や秋にテレビでやっていたドラえもん2時間特番が走りだったんじゃないかと思うのですがどうでしょうか。ウッ、だめだ、もう暑さのあまり思考がry……
「アルチンボルド展」in 国立西洋美術館
こちらは友人と行きましたが、その場で感想を言い合うのが楽しい展覧会でした! もちろんこんなにも大量のアルチンボルドを一堂に観られるのは初めての体験。日本の美術ファンにとっても待望の展覧会の一つではないでしょうか。アルチンボルドの名前は知らずとも、絵を観れば誰でも「ああ!」と顔を輝かせてしまう、そんな稀有な画家だとも思います。
それにしても先日のミュシャ展、バベルの塔展といい、今年のヨーロッパ、とくに中央、北方勢大挙してくれてどうしちゃったんですかっ……ありがたや~~!
ちなみに自分、四大元素で一番好きなのは「水」、カッコいいなと思うのは「火」ですw
「ベルギー奇想の系譜展 ボスからマグリット、ヤン・ファーブルまで」in Bunkamura
全国を巡回し、東京がトリという展覧会が渋谷にやってきました。シブヤ……学生の時から来てるはずなのに、地下も地上も違う意味で盛り上がり過ぎて文化村が無かったらもうぜんぜん近づかないんじゃないか(真顔)というぐらい都内で一、二を争うダンジョン街となっています。ネクロゴンドの洞窟よりタチが悪いです。ですが今度こそ覚えました。3A出口から出れば行くのはそんなに苦痛じゃない。忘れないようにここに記す。3A!
本展はボス・リヴァイヴァルから始まりルーベンス、ロップス、アンソール、マグリット、死都ブルージュ……と幻想絵画ときいて思い出すような有名どころが余すところなく紹介されており、大変見ごたえがございました。自分はある時、「ベルギー幻想絵画」というものと波長があうらしいと認識するに及んで本ばかり集めておりました。それにしてもなぜベルギーなのか。今回直接目の当たりにしたり、解説を読んだりして改めて勉強になりました。
本展にちなんでトークイベント(有料)が開催されまして、運よくそちらのチケットもゲット出来たので聞いてきました。色んな意味で出かけてる場合じゃないだろうお前、、という内心の声を振り切ってでも聴きたかったのはその顔ぶれゆえ!
若冲、蕭白、国芳!!全ての奇想ブームの生みの親!(マジですよ) 美術界を変えた名著『奇想の系譜』の著者、辻惟雄さんと、ヨーロッパ思想&”死の舞踏”といったらこの方、小池寿子さん! すでに本何冊も持ってますよ……!
第一人者による西洋、東洋にまたがるような奇想のお話をじかに聞くことが出来、期待にたがわぬ面白さでした。日程的にあれこれリカバリーが大変ですが(白目)こればかりは行ってヨカッタですーー(゚∇゚)
この所平日はブログを書く気力体力ともに無く(白目)……なんて書くと疲れ切った人みたいですがある意味大丈夫です。ストレス\(^o^)/は夜な夜な提督業で発散しています。やったぁぁイベント初完走ォォォ!! 疲れ切った人以上にダメな人ともいう……
この所行った展覧会の記録が滞ってますので一言づつ感想をば。
ブリューゲル「バベルの塔」展 in 東京都美術館
自分的に今年最大級の目玉といっても過言ではない、ブリューゲルとボスの名画そろい踏みのキセキ的展覧会!! 実物もさることながら、最新デジタル技術を駆使した3D高細密画による詳細な解説など切り口がさすがです。というか、最新の技術の目をもってしても解析が容易ではないほどの描きこみとか、ブリューゲル先生の筆は本当にどうなっているのでしょうか。若冲とかも超絶技巧でございますけども、わたくしこのバベルの塔の中にあんなにも”住人”が描きこまれているとはこの展覧会を観るまでほとんど気が付きませんでしたよ……もう一回行きたい!
ロシア科学アカデミー図書館所蔵 川原慶賀の植物図譜 in 埼玉県立近代美術館
これ、先日の長崎旅行で長崎の歴博に貼ってあるポスターで知りましたからね(笑)
てっきりご当地開催かと思いきや、まさかの埼玉!! 目を疑ったよ。GW中になんとか駆けつけました。東京でぜんぜんポスターみかけないんだけどどうなってるの……
この人の名前も最近になってようやく認識していたのでタイムリーで嬉しいです。出島の御用絵師にしてシーボルトの日本研究にも貢献した川原慶賀の作品展なんてめったにあるものじゃありません。しかも協賛はシーボルトのコレクションを所蔵するロシアの科学アカデミー図書館。あのピョートル大帝が創設した、大変由緒ある文化施設ですよ。時代を超え国籍を超え、集結した美しい植物画や興味深い人物画、堪能しました……!
ちなみにこの展覧会、秋に長崎に巡回するみたいです。
特別展「茶の湯」 in 東京国立博物館
不勉強でよく分からない世界ながら気になっていた茶の湯の世界。茶碗や茶壺はまだほう……!と見とれるのですが正直、茶入れとかはまだ目利きが足りないようだ……(白目)……すまん…
ふらりと行ったつもりが、またしても一休宗純様の掛け軸とかがどどーんとあったりしてホクホクでした。足利家の唐物から信長、秀吉、家康といった天下人の来歴を持つ名だたる名器、そして江戸~明治の新しい茶の湯の展開と、盛り沢山。茶の湯をやったことのある人のほうが深く観れるでしょうね~~ そろそろまた京都奈良に行きたい(定期)
とにかく不意打ちの一休ネタが随所にあってわたしゃ嬉しかったですよ。
それにしても最近自分のシュミがよく分からなくなってきましたね……和なのか洋なのか。
年寄じみてきただけかもしれない(真顔)
最近毎週のように上野に行っているうちに(問題発言)すっかり葉桜祭りになりましたが、それでも皆、木の下で宴会三昧で恐れ入ります。まあ先週は雨だったので延期した団体さんもあったかもしれませんがね。正直、桜の花の咲き具合は関係ないんだよね! 春がくれば宴会。季節のめぐりを祝うということですね。
そんな春うららな中、ついにこちらの展覧会に行って参りました。
「大英自然史博物館展」 in 国立科学博物館
もうこのポスターがな……。「お前こういうの好きだろう?」と挑発されてるも同然です。ああ、好きですよ! 好きなものしかないよ!(さっさと認めるに限る!)
なんといっても始祖鳥のロンドン標本初来日が画期的です。始祖鳥は今でこそ進化の系統上では傍流とも言われていますが、名前的にもビジュアル的にもとっても分かりやすく恐竜と鳥のミッシングリンクをつなぐ存在として、古生物学上でも破格の存在感がありますよね。くわえてあのなんとも言えない時と命を閉じ込めたような造形美は芸術的ともいえるほど。
本展では他にもリンネ先生の植物標本やリチャード・オーエン、ギデオン・マンテル、メアリー・アニングの収集品といった英国由来のマニア感涙のものから、宝石、岩石、ビーグル号関連、あるいはドードー鳥、例のピルトダウン人といった歴史の光と闇を端的に表すあらわす至宝の数々が一堂に介しております。一つ一つのものに膨大な物語と由来が閉じ込められ、観察者が紐解くのを待っているかのようです。数年前の大英博物館「100のモノが語る世界の歴史」展の流れを組む奥深いものだなあと感じました。
加えて、展示レイアウトも本物の自然史博物館を彷彿とさせるシックなものになっており、あの素敵空間を次から次に現れる標本を目にしながら歩くだけでも至上の幸福感が味わえました……住むよ、もういいよ、オラあそこに棲みつくよ。。(セコム発動
いつかご当地に行きたいな~~ もう古びたマナーハウスで本物の老執事に茶を供されたいとか贅沢はいわんから(真顔)ロンドン滞在で博物館めぐりだけしてたいわ……。
ところでコレ↓は私がグッズ売り場で、例によって秀逸な図録などと共に買った物どもの一部、始祖鳥フィギュアなのですが。
この躍動感、クオリティで800円以下ですよ!
(台座は自分が所持している大英博物館のグッズですw(紛らわしい)
展覧会オリジナルグッズではないので余所でも買えるはずですが、やっぱり見た日に買いたいよね! 造形師がこの界隈では第一人者であり恐竜ファンがお世話になりっぱなしである荒木一成さんなので色んな意味で間違い逸品です。かはくのミュージアムショップにもほぼ同じサイズで彩色がもっと多色な始祖鳥くんがおりましたがそちらは3000円……両方買えるに越したことはありませんが、とりあえずこちらがいかにお買い得かという一例として。
この週末は色々とカオスだったのですが(自業自得)、まず合間を縫って映画「キングコング 髑髏島の巨神」観てきましたー
イイネ!! やっぱ邦題はこれぐらい盛ってくれないとね!
以前ギャレス版「GODZILLA」は、ゴジラが出てくるまでに1時間はかかる……というような苦言を呈しましたが本作は20分(体感)ぐらいでバーン!ドドーン!!とコングその他の大怪獣がスクリーン狭しと大暴れ! 楽しかったですわー。コッポラの「地獄の黙示録」の影響を強く受けた作品でもあり。キルゴア中佐みたいなのもいたなw カーツ大佐はさすがにいなかったか……違う映画になっちゃうもんね☆
あ、エンドロールはぜったい最後まで見てください映画です、コレv
ほとんどいうことナシな快作ですが、唯一気になったのは、冒頭、日本軍の飛行士が振り回しその後もちょくちょく出てくる軍刀が似て非なるオリエンタルブレード…に見えたことぐらいでしょうかね……監督はかなり日本のサブカルやアニメなどに詳しいようなので私が知らないだけという可能性もあります。最近、カタナは色んな意味で気になりますのでね。
でもチョイ役とはいえ演じているのはいまや世界的ギタリストのMIYAVIさんで日本人というのは良かったですね。洋画だと日本人はナゾの東洋人みたいな人で済まされることも多々ありますからね。MIYAVIさんは私の好きなバンド、30STMのジャパンツアーのときオープニングアクトとして盛り上げてくださったのが思い出深いです。あたしゃ大阪と東京に行ったので2回観たことになりますかね。
ていうかキングコングで大事なのはそこじゃねー!という話題に終始しそうなばかりか本題にもたどりつけなそうなので以下手短に!
キングコングの前にはこちらの展覧会に行ってきました(もはやその辺からしてカオス)
「丸山コレクション 西アジア遊牧民の染織」 in たばこと塩の博物館
もうこれがね……混乱の大本ですよ。
この博物館、渋谷の公園通りにあったんですよ。私の脳内では昔から。
じゃあ渋谷に寄ってから丸の内でキングコング祭りでOKだな~~……とつらつらプランを立てていたら、どうも何かががおかしい………と気が付き(一番おかしいのは私の頭…)、改めて確認したらナ、なななんと2015年に墨田区はJT本拠地の横に移転、リニューアルオープン済でした! 不覚! 何年行ってねーんだよ!orz
気分を変えてたまにはこういう展覧会もいいかなと思って行ってみたわけですが思った以上に収穫がありました。遊牧民文化のぬくもりが感じられる展示で良かったです。何より移転したのに気が付いたからな…(真顔)
また、常設展もたいへん見ごたえがありました。特にパイプ文化と煙草について知りたきゃここに来ない手はありません。私は喫煙者でもなんでもありませんが、ほとんど誰もいないのをいいことに写真撮りまくったりして大満足!!
このエリアは今まであまり気にしておりませんでしたが中々秀逸な博物館が他にもありそうなので、地味に開拓していきたい所存。
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