[PR]
[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。
なんかもう色々無駄に忙しくてブログ放置まことに申し訳ございません。
創作進捗のほうは一言で終えられます……「ゾンビ、やっと一体出てきたよ!」
さて今日は、先日見て参りました展覧会のご報告です。またしても……
「旅と芸術ー発見・驚異・夢想」 埼玉県立近代美術館
駅から職場に行く途中に、ある「壁」があるのですけどね。
ほんとに建物の壁で、掲示板とかでもなく。
そこの壁、いつもいろんな展覧会のポスターが無造作に貼ってあるのですよ。今回のこの展覧会を知ることが出来たのも、まさにその壁の、見知らぬ管理者さんの見識のおかげ。
普段無意識に見てましたが、意外とこの壁こそが私の情報源だったんだな、と気づいた次第。
そうじゃないと知りませんでしたよ、埼玉に近代美術館があったのか?!!とかねえ。
実家がアッチ方面でしたので、ちょっと途中下車する感じで立ち寄ったのが京浜東北線の北浦和駅。埼玉大学があるところですね。駅から徒歩五分もかからない距離感も良かったです。
しかも、この内容。全面監修がなんと巖谷國士氏。美術やシュルレアリスムなどの本をあさったことのある方ならああ!と思うお名前ではないでしょうか。
展覧会の展示もまさに期待以上、想像以上に良かったです。
だいたい旅だの発見だの驚異だの、ワタシの主食みたいなものです……!
14世紀の<マッパ・ムンディ>から、ドラクロワ、ビアズリー、ジュール・ヴェルヌやアリスの挿絵まで! 挿絵本大好き!
そういや私、この前、好きな画家の名前をいくつかあげましたがもう一人大事な方を忘れてましたわ。ギュスターヴ・ドレですよ! この展覧会ではドレの版画に油彩まで展示されていて嬉しかったです。
マイナーの部類かもしれませんが、この標題にピンときた方には機会あらば是非オススメしたい充実の展覧会です。図録だけでもということでしたら、平凡社から出ているのでいざとなればネットや書店でも入手可能ではないかと思われ。
こういうの。
埼玉県立近代美術館、今後もチェックさせてもらいますわ~
さて、この週末三連休ですが、ワタシもまたしても旅に出ます……また西の方です。奈良県です。平城京には今回は寄りませんよ(真顔)
帰って参りましたら、またボチボチご紹介させて頂きとうございます。
これに出かけたらしばらく落ち着きますわ…カンポーで財政もアレですしぃぃぃ(切実)
「好きな西洋画家は?」と、もしうっかり尋ねられたら、とっさにヒエロニムス・ボスとピーテル・ブリューゲルと答えてしまう私でございます。が、あまりウケないというか、通じた試しがありません(さもありなん……) デュ……でゅーらーとかもろーとかあるちんぼるども好きだよ。。?!(なんとなく全員、アレ…。)
ともあれ数年前、スペイン旅行に行く妹がプラド美術館に寄るというので、「よぅし…じゃあ、ショップで<快楽の園>グッズを買ってくるんだ……分からなければ店員に聞くように」と真顔でヘンタイ的な難題押し付けた姉はこちらです ←
ちゃんと買ってきてくれたよ! でもスペインでは、「ボス」じゃ通じなかったらしいです。ボスコですって。ボスコー!
そのボスコ様の絵がいま東京に初来日しておりまして、ついに拝んできました~~!
「プラド美術館展ースペイン宮廷 美への情熱」IN 三菱一号館美術館
今年はここの美術館に、けっこう御縁があったなv
で、来日している ボスの絵はコチラ。
<愚者の石の除去>
……どういう感慨を抱けばいいのか、正直よくわかりませんでしたが(オイ)
大きくて、カッコよかったですわ、ほんと。周りの書体の美しいこと……
それに「阿呆船」とかこの絵の奇妙なノリ、大好きなので心がほっこりしました*^^* (ほっこりとは)
この展覧会、中世~バロック~ゴヤ!の流れが非常に心地よくて、見果てぬプラド博物館を渉猟している気分になれて満足です。ティツィアーノやエル・グレコ、ルーベンスにベラスケス……とにかく首尾一貫して餡子たっぷり(?)、豪華っ…!
ところで、冒頭で私はボスと、ピーテル・ブリューゲルが好きだとわざわざ申し上げましたが、この展覧会がある意味ブリューゲル祭りで、はっきり、どのブリューゲルか、明確にしておくべきだと思ったからでもあります。
ヤン・ブリューゲル(1世)
ヤン・ブリューゲル(2世)
ピーテル・ブリューゲル(2世)
……。今回、絵が来ているブリューゲル一族はこの三方かと……
私はバリバリの世界史専攻でしたが、こういうのはほんと困りますよな……誰が誰だか。誰が、誰だか!!
ヤン・ブリューゲル(1世だか2世だか……)の静物画もいいんですよねえ。
ピーテル・ブリューゲル2世は、つまりあのブリューゲルの息子……でいいのか…?(謎)
あの有名な「バベルの塔」を模した?という「バベルの塔の建設」という絵が来ておりました。充分、雰囲気たっぷりでやはり血は争えんものようのう、と……。
そういうわけで、若干の混乱も来しつつも(←)芸術の秋を堪能するにはもってこいの展覧会でした。
今ならまだ空いてて見やすい気がしましたよ!(来年の1/31までやってますけど)
今日は文化の日ですね。たまには文化的なことも言わんとなー(テキトー…)
近頃変わったことといえば、ゆえあって漢方薬を毎朝煎じて飲み始めたことでしょうか……
いや、ワタシ、ふつーの粉が出てきて終わりだと思ったんですよね……
しかし漢方先生の「自分で煎じてみましょう(ニッコリ)」で、まさかの煎じ薬という未知のゾーンに突入。
お蔭でバカ高いドイツ製ステンレス鍋と東洋医学の図解シリーズを買ってしまったではないですか(本は要らねえだろ……)
しかし、効いてる感じなのはいいんですがとにもかくにも高いんですよね。もう本も買えなけりゃ展覧会も行けないわー> < ……などといいつつ今日は展覧会のご報告です……(震え声…)
「黄金伝説展 古代地中海世界の秘宝」 IN 国立西洋美術館
古代地中海世界の黄金伝説、とは何か。
これはもうアルゴノーツ、「イアソンと黄金の羊の毛皮」の伝説を指します。
自他共に認めるハリーハウゼン版アルゴ探検隊好き三十余年のワタシが飛びつかないわけがないのです☆
現在の黒海あたりにコルキスという黄金の羊の毛皮の力によって繁栄していた国家があり、アテナイ人のイアソンが勇士を率いてその異国の富の象徴を探索(てか強奪……)する一大冒険物語です。
本展覧会では、そのコルキスにあたるトラキアから出土した遺宝のみならず、ミケナイ文明や古代ギリシア、ブルガリア、さらにはエルトリアからも黄金細工が集結し、まさに古代黄金細工の一大ページェントといった様相でございます。
私、実のところ、こういう黄金の至宝系の展覧会への期待値っていつもそれほど高くはないんですよね。目玉の黄金細工で圧倒されちゃって、それ以外はそれほど…のような場合もありますし。しかし今回は己の不明を恥じましたわ。行ってみないと分からないといいますか、逆にここまで黄金で突き詰められるとは。
ほんとにスゴイから、これは古代文明&工芸好きは必見とかいうほかないです。
エルトリアの粒金細工やブルガリアの国宝一式(!)なんてどうひっくりかえっても二度と見られない気がいたしますよ。
とくにエルトリアの粒金細工は、肉眼でも確認出来ないほどの細かさ。
わたくし一応まだ視力1.5あるんですけど、もうズーム&ズーム(目を)してやっとというぐらい細かい!!
さらには、ポスターでお気づきの方もいらっしゃるかもですが、なにげに本展にはギュスターヴ・モローの絵だけで三点も来ております。他にも、黄金伝説にかかわる名画が何点も。
空いてる時間帯を狙ったほうが、とんでもない細かさの工芸品もじっくり観察できるかと思います。
とりあえず、展覧会・秋の陣、最初の大収穫でした!
何やかんやで忙しい一週間でした。「おのれ会社!」と思うことと「ああ、会社(の仲間は)いいもんだな……」と思うことが交互に巡り来たりて最後はワイン片手に愚痴大会(ダメダメ)
そんな中(?)先日はじめて行きました美術館のお話でも。
「古代エジプト美術の世界展」in 渋谷区立松濤美術館
全国巡回も後半みたいですね。展覧会名はちょっと漠然とした、よくある感じがしますけれども、重要なのは右上の「魔術と神秘」、英語タイトルの「Ancient Egyptian Art & Magic」ですよ(決めつけ)
よく見ると、エジプト魔術と美術に特化したユメのような展覧会だったとです!(興奮)
それに気づいたワタシ、渋谷といったらBunkamura一辺倒を改め、こちらまでえいやと足を運びました。ていうか、思ったより全然近かったです。Bukamuraのある東急文化通りをそのまま徒歩で直進し10分もかからないぐらいの距離。
多分、JR渋谷駅から一駅、京王井の頭線・神泉駅から歩いたほうが、何ともガヤガヤした渋谷の街中を通らずにすぐ行けると思います。ワタシはまあ、道玄坂を通り抜けるのもたまには……というわけで敢えて通りまくるわけですが。昼間だけな。夜はさすがに、ネエ。
しかし繁華街を過ぎると完全に町並みが変わるんですねえ~~ まさに閑静な高級住宅街の趣き。美術館の外観も、それにふさわしい重厚感。ちょっと、巨大すぎて撮りきれず。
展示室内部は2フロアに分かれていて、とても見やすく、ゆっくり古代世界にひたることが出来ました。しかもチケット代はわずか500円だったんだぜ……!
内容も期待通りマニアックで、さまざまなアイテムの色や形、材質といった観点から古代エジプトの神話的、魔術的世界に切り込む内容で、非常に面白かったです。
こういう、そこまで目立たない感じだけれど良い感じの中規模展覧会にまでもっと足を運べるといいんですけれどね。余裕のあるときには、またいろいろ探ってみたいところです。
渋谷駅の地下道から標識を全部とっぱらったら遭難したままロストする自信がある。というわけで(謎)先日Bunkamuraミュージアムに久々に行って参りました。
「ウィーン美術史美術館所蔵 風景画の誕生」展
わたくし、風景画大好きです。宗教画や風俗画以上に風景画寄り。
それもこの展覧会が中心に扱っております16世紀~17世紀あたりが好物すぎて……! ブリューゲルやら何だかボスっぽい(※でも決してボスではない)絵も見られて幸せ。
そもそも、風景画というものがいつ誕生したといえるのか、それを探るのがこの展覧会の重要なテーマ。それ以前の時代にも、ヨーロッパの宗教画の背後に遠近画法で描かれた風景というものは存在していたわけですけども、この頃の絵画は主役はあくまで聖人や聖母、宗教的に重要な場面要素だったのです。
”風景”を主役とした絵画が生まれてきたのはどこからなのでしょう。
参照として世紀の豪華な装飾写本としてあまりにも有名な「ベリー公のいとも豪華なる時祷書」が展示解説されていたのが興味深かったです。(展示されていたのは複製本ですけども)
絵入りカレンダーの原点とは、まさに言われてみればそうだよなあ、と。
ちなみにこういうのです。
面白そうだったのでなんか参考文献とか買っちゃおうかなー!と気軽に検索したけど、真顔になるぐらい高い&一部はすでにプレミア化しててちょっと諦めたんだぜ………orz
中世ではなく現代でも貧乏人には高嶺の花。おそろしい写本っ……!
で。この流れの発展として展示されていた「月暦画(カレンダー)中に現れる風景」というコーナーが、とても興味深かったですね。こういう絵はワタシ、生で見たのは初めて……!
1月から12月までの農事暦と日常生活が、天体と教会の教えに結び付けられて描かれている、北方派の手による一連のシリーズなのですけども。何が驚いたかって。
一年中、ほとんど、暗いんですケド……。
冬も夏も、全部ほぼ曇天というか、皆既日食なみに(オイ)薄暗いんですケド!!
日本人なら、冬は曇天でも夏は青空で明るい風景を描くでしょう……風土的に。
さすがはヨーロッパ……アルプス以北って感じですわ。
いや、あくまで個人的な感想なので、鵜呑みにはしないでください……
風景画の伝統といえば日本にはヨーロッパより古くからあるわけで(多分)、そのあたりの比較文化論とか誰か余力のある学生さんやってみてはいかがでしょうか(なぜか丸投げ)
それにしてもこのウィーン美術史美術館、行きたすぎるよ……!
ブリューゲルの「バベルの塔」もここにあるのかー! まあ、行けそうにないので、妄想だけしときますよ、アハハ……。妄想だけは得意だからさー☆ (涙を拭けよ
展覧会会場では音声ガイド&インタラクティブに風景画を味わえるという触れ込みのタブレットを有料で貸し出していて面白そうでしたが、タブレット恐怖症な私は借りませんでした(ど ん だ け)
ところで絵画の中を探検する、というと、やっぱりこの映画を思い出しますな。
パッケージから想像するよりシビアな映画でしたけども、中世&ブリューゲル好きは一見の価値あり。
ちなみに主演はルドガー・ハウアー様。ブレランやヒッチャーで大暴れ(オイ)しているあの御方の違う一面が垣間見えて、これまた必見でございます!!
04 | 2024/05 | 06 |
S | M | T | W | T | F | S |
---|---|---|---|---|---|---|
1 | 2 | 3 | 4 | |||
5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 10 | 11 |
12 | 13 | 14 | 15 | 16 | 17 | 18 |
19 | 20 | 21 | 22 | 23 | 24 | 25 |
26 | 27 | 28 | 29 | 30 | 31 |