[PR]
[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。
週末に展覧会2か所行って参りました~~頑張ったぜ……色んな意味で!
・「ミュシャ展」(国立新美術館)
さあ始まりました~~!! いま気づきましたがほんとシンプルに「ミュシャ展」だったんですねこれ。まさに、ザ・ミュシャ!というのにふさわしい展覧会でありました。ちなみに会場の表記や音声ガイドは「ムハ」に統一されていました。そちらのほうが本来の発音に近いらしいです。ではなぜ展覧会名はムハ展ではないのか……大人の事情ですかね……(独断)
目玉の「スラブ叙事詩」20点は、もう絵画というより壁面です。誇張じゃなく、体育館の壁よりデカイ絵が20点! その全てが壮麗にして荘厳なスラブ民族の歴史を描いていてただただ圧巻。昔ハマったことがあるのですがすっかり頭から抜けている東欧史よ……。
世界を画廊にしたらあんな感じになるのではないでしょうか。そして線画だけの下絵なども飾られてあったのですが、上手い。ただひたすらに絵が上手かったんだな、と……(語彙力喪失)
センスの良さも現代や過去を超越してますね。
とにかくスケールが大きすぎて理解するのにも時間がかかりそうです。
会期中にもう一回は観に行く予定です!
・「長崎版画と異国の面影」(板橋区立美術館)
これ見つけた時、ほんとびっくりしましたよ。東京の辺境(真顔)とでもいうべき自分の沿線でまさかの長崎版画オンリー展覧会?!!
レアなんてもんじゃありません!
この板橋区立美術館は中々侮れない美術館ではありましたがね。数年前には私の好きな種村季弘展なんかもやっておりましたし……とにかく長崎版画スキーとしては観に行かねばなるまいととりあえず足を運びましたが、とりあえずどころか物凄く色んな収穫がありました。勢い余って講演会まで聴いてきてしまいましたぜ……! ありがたや。。(土下座!)
版画展示の宿命で会期が1か月と短めですがなるべく多くの人に見てもらいたい良質の展覧会でございます。
いやはや、そういえば地味に疑問だったのですよね。ご当地・長崎に帰るとそこらじゅうに長崎版画の絵葉書やグッズが売られているのであまり気づかないのですが、版画そのものはどうも大々的な展示を観たことがないような気がしていまして(もちろん博物館にはありますが)
そのナゾが解けましたよ……
本展覧会、出展目録を見ると神戸市立博物館からのものが異様に多い!
ざっくり云うと、明治時代の神戸のお金持ちが長崎版画にドハマリしてコレクションを作り上げたのが、長崎版画が注目・研究されていくきっかけだったようです。知らなかったーー!!
ついでなので白状すると、自分、来月長崎に一人で旅行しにいく予定です……
主目的は帆船祭りと、完成した出島の見学…\(^o^)/ もう何がしたいんだろうね!
厳密に云えば展覧会ではなく展覧会後なのでアレですが、先日用事ついでに長らく気になっていた場所に散歩しに行きました。
JR目白駅および副都心線・雑司ヶ谷駅にほど近い場所にあります永青文庫です。
もっとも分かりやすく云えばかのホテル椿山荘の近く。
目白駅にヤボ用があり、時間が余ったので近場に何か面白いもんないかなとその場で地図を見て場当たり的に決めました。歩いていったのですが、正直いって推奨通りバスで行ったほうが賢明です。片道30分ぐらいですが行きはともかく帰りはツライ。何事もすぐに徒歩で解決しようとするのは私が正すべき問題点です。主に関西旅行などでよくやらかすのですが関東も油断なりません。
私も帰りはちと疲れて雑司ヶ谷駅から池袋へと逃れました……
とはいえ道中はかの学習院大学や日本女子大といった、都内屈指のノーブル感ただよう閑静な道路沿いでございますので雰囲気は抜群、並木も美しいものです。元気さえあればウォーキングとして最適コースですよ~~♪ ただし秋・冬・春に限る。
さて永青文庫は江戸時代、熊本のお殿様、細川家の屋敷跡にあります趣きと格調高き美術館でございます。
実はここで夏に例のブームに乗るかのように、細川家が所有する刀剣の展覧会がございました。しかも私の初期刀のっ……!
ふ、フフフ……! 刀剣は見てないけど図録とステッカー(要寄付)はゲットしたぜい…
受付のひとも普通に愛想のよい方でヨカッタわ……
いい歳してミーハー丸出しでも何も恥ずかしくない(真顔)
それ以外にも永青文庫が所有する様々な宝物の展示が見られてとても上質な気分に浸れました。永青文庫の公式図録も買ったのですが、こ、ここにあの「細川ミラー」があるのかっっ( マニア)……展示されたらいの一番に馳せ参じる級。
付属のお庭もとても趣き深いところです。敷地内にあります休憩処も文化財となっている建物です。100円を支払い入館するとドリンクとお菓子が頂けます。右、分かりずらいとは思いますが菊の花の鉢植えが届いたところでした。このお庭には熊本から届けられるお花や植物のみが植えられているそうです。遠い熊本の地と東京がちょっと繋がっている気がして和みますね。一日も早い復興が成りますように。
で、永青文庫の敷地の横に「新江戸川公園」というものがあることに気づきます。なんのひねりもないネーミングだけど、まあ寄ってみるかといつもの放浪癖にて坂を少し下りまして、驚愕。
?!!! 完全に大名庭園じゃあないか!!(動揺)
す、すごい……穴場でしょうコレ。ほぼ無人だし。このネーミングはむしろフェイントの可能性大(違) 先週の写真なので今が紅葉も最盛期かもしれませんね。
細川家の文武両道ぶりが存分にうかがえる素晴らしい場所でした。
思ったより探検した気になるお散歩でしたね。目白、奥が深い。。
朝晩すっかり寒うございます。モコモコ生活がいよいよ始まるよ! モコモコまみれ!
秋も深まるそんな中、わりと楽しみにしていたこちらの展覧会がいよいよ開催。
「特別展・禅 心をかたちに」 東京国立博物館
こちらは先だって京都国立博物館で開催されていたものが巡回してきた感じですね。
禅とは何か。
夏に長崎で立ち寄った興福寺が隠元禅師にゆかりの深い黄檗宗の唐寺だと知ったのも今思えば興味をもったきっかけだったかも。
さらには、きっと一休宗純のなにかはあるに違いない!との予感は的中。直筆の書や画(肖像?)や私物の展示には感激いたしました。ええ……ワタシ地味に一休好きなんですヨ……べつに何も極めていませんけど。極めたいのですが京都方面、一休ゆかりの場所はどこも何やら山奥寺みたいで……ねえ。
大徳寺ぐらいは行ったことあるのですが。
それにしても禅の修行というのは台所でも風呂場でも行われるそうで、そういうプライベート空間にもくまなく守護神の像が置いてあった模様。まったく気が抜けなかったみたいです。大変だな……(感想)
音声ガイドも、関俊彦&井上和彦という文句のつけようもないベテラン勢が師弟を演じるという素晴らしいコンセプトで、満足。
ただ、一つだけ注意が!
自分だいたい普通の展覧会なら一時間~一時間半もあれば回れるのですが、この展覧会、ボリュームがとんでもなかったのです……!
第一会場から第二会場へ移る途中で図録見本をめくってみて、「え、まだこんなにこの先あるのか…?!」と気が付いたから良かったけれど、それでも最後はやや駆け足になり久々に閉館の音楽に煽られました……\(^o^)/
さすがは国宝&重文のオンパレード。単純に、音声ガイドそのものも45分間あります。
最低でも2時間は見ていかれることをオススメします。グッズも見たいんだよおおおお( 落ち着け) 結局一休さんのハガキと図録しか買わなかったけど……満足!
ところで今後の東博の展覧会スケジュールがちょっとふるっています。
「春日大社」、さらに「茶の湯」だそうですw 敢えてなのでしょうか、珍しく和の攻勢が続きますね。どれも興味深いので今後も楽しみです~~!
増える積読、届く新刊本……こんばんわ(白目)
先日、とても楽しみにしていた展覧会に行って参りました。
「クラーナハ展 500年後の誘惑」
ハプスブルグの御膝元ウィーンはもとより、世界中から集められたクラーナハの絵画が次々に現れる会場は壮観の一言!
私がいつぐらいから画家としてのクラーナハを知っていたのかさだかではありませんが、多分というか十中八九、澁澤龍彦さんの本のどれかの中だったかと思います。世界の面妖なるモノたちのことはだいたい澁澤、荒俣、種村の御三方に習いました(真顔)
ちな、いままでずっとクラナッハと認識しておりましたがクラーナハが正しいようです。
なんといっても、このチラシでメインビジュアルを張っているユディト様ッ……! アレをアレした後だというのにその凍れるまでに美しい無表情……そして裏腹に、ほのかに上気しているような色香がもう……もう……
でも同時代のブリューゲルや、最近人気がさらに増してきたように感じるボスなんかに比べるとマイナーの部類であったことは否めない、ような。
それだけにまさかこの規模で、実物が見られる日が来ようとは思いませんでした。国立西洋美術館の展示室ではもう一人有名なるルクレティア様とお並びでございました。感無量。当たり前のことですが、実物はポスターや印刷の数十倍は美しいですよ……!(修復もされたようですしv)
当時の流行のスタイルを身にまとった煌びやかな美女たち、シースルーというよりサランラップ並みに(オイ)無色透明な薄布をまとった裸体の美女たち……どれも素晴らしかったです。
もちろん、マルティン・ルターの肖像画なんかも良かったですよ、エエ。ヴィッテンベルクとか行ってみてえ……!
東京展ののちは大阪展も予定されているようですので、機会あらばぜひ!
そういうわけで当然のことながら過去最大のクラーナハ特需来たれりというわけでして。
出たばかりの芸術新潮11月号も、渾身のクラーナハ特集。
ワタシ、近頃じゃ滅多なことでは芸術新潮に屈しないように自戒しているのですが( 置き場所が……置き場所がほんとに無いんだよ………ッ) これは……買わざるをえないヤツや…。
04 | 2024/05 | 06 |
S | M | T | W | T | F | S |
---|---|---|---|---|---|---|
1 | 2 | 3 | 4 | |||
5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 10 | 11 |
12 | 13 | 14 | 15 | 16 | 17 | 18 |
19 | 20 | 21 | 22 | 23 | 24 | 25 |
26 | 27 | 28 | 29 | 30 | 31 |