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ネタがない日常なんてドロップしちまえばいい……そうだろう? (誰)
今日は最近読んだ地味~~な本の話です……
「そのとき、本が生まれた」アレッサンドロ・マルツォ マーニョ(柏書房)
もう、本に関する本とか買うようになると堂々巡りですよ……(真顔) 図書館とか、読書とか、それらに関する本も含めるとそれだけで本棚が一列埋まりかねません……
(気を取り直しつつ)こちらの本は、一般的に私たちが想像する「本」というものについての歴史書ではありますが、その主軸はヴェネチア出版史ともいうべきものです。
中世都市でありながら自由な気風が尊ばれたヴェネチアというのは出版における世界の中心。さながら万華鏡をのぞくが如く、ヴェネチアをのぞけば当時の出版界が見えるというわけです。とりあえず、書籍そのもののというより出版事情の本だと思いますね。
グーテンベルクの印刷機発明以後、それをより高度に開発したのはヴェネチア人だった!
この本の中で私が最も感銘を受けたのは、世界初のエロ文学を正々堂々出版したというピエトロ・アレティーノさんの章……いやそれ以上に携帯出来るサイズの本を発明してくれたり、言うまでもなく偉大な御方らしいんですが。
考えてみたら、学術書だろうがエロ文学だろうが、活字工が文字組みを印刷機にセットしてからじゃないと印刷出来ないんですよね……そこまでしてなぜエロい本を…………! 欲望おそるべし……
なぜこうも考え込んでいるのかといいますと、以前、こそこそとエロ本を自費出版しているという主人公を書いたことがありまして……(ボソ……) まあ、多分発禁にはなるよね☆ぐらいにしかこちとら考えていませんでしたが……。知らなかったよ……お前さんがここまで大変なリスクを背負っていた勇者だったなんて……ッ!(違う意味で!)
どうも、どんなにお堅い本を読んでていてもこういう脇のネタに目が行ってしまいます……そしてどうでもいいような妄想が膨らんできてしまいます ←
秋の読書シーズン、皆様もあらぬ妄想の襲撃にはお気を付けください\(^0^)/ (違)
最近読み始めた本。
・「のめりこませる技術 誰が物語を操るのか」フランク・ローズ著(フィルムアート社)
テーマは ”メディアの作り手は、今後いかに消費者を「のめりこませる」ことができるのか”
この本、大型書店で探し切れずに困りました……文章作法のところにもなく、映画本のとこでもなく、検索したらなんとビジネス書のマーケティングコーナーにあると……? あ、これビジネス書だったんすね?……と思いながら棚に行ったけど結局なく……orz しょうがないからネットで買ったよ!
思ったより分厚くて躊躇しましたが、読み始めると面白い。まだ途中ですけど。何故このような本が気になったかといいますと、ネット小説やボカロ小説など、新しいメディアで語られている物語に若い人たちが飛びついていると聞いて、一応ラノベ作家を目指す身(自分で言ってても違和感ありまくりなぐらい自分の作風がアレ過ぎるんだぜ……(゚∇゚))としては「知らない」では済まされないような気がして……。
こちらの著者は日本のサブカルチャーにとても敬意を持っていらっしゃる様子。しかし、この本は日本の”今”まではまだ追いついていないな~、というのが印象です……
言及があるのはコミケ、同人誌、ガンダムやメタルギア、そしてOTAKUぐらいまで。かろうじて、ウィリアム・ギブスンの「あいどる」に絡めてあるけども、ネット小説やボカロ現象までは取り上げてないですね。うーむ、惜しい!
驚いたことに日本じゃあたりまえの「メディアミックス」がアメリカで始まったのは2010年(!)だそうですよ。
途中、ジェイムズ・キャメロンによる「アバター」制作秘話が披露されております。彼は「アバター」を第二のスターウォーズにしたかった(いまもしようとしている?)らしいんですが…… 想像を絶するような技術力と莫大な予算、緻密な設定、クリエイティブ精神をつぎ込んで作られた作品であることに疑いはなく、頭が下がる思いです。
しかし……しかし……「アバター」はやっぱり、スターウォーズにはなれないと思うんですよね………。
それは、ファン層というものは「最新の映像技術」や「莫大な予算」、「超緻密な設定」によって生まれるものじゃないと思うからなんですよ……
日本語でその秘密を言い表すとすれば、それは「萌え」に尽きるのではないかと! ←
萌え……この言葉も数年前まではなかったんですけどね……以前はこの概念をなんと呼んでいたんでしたっけ? まこと、言葉は発明されていくものですね。今じゃ日本の文化は「わび・さび・もえ」ってぐらいなもんですよ……(ナニイッテンダー) いかにシャレ乙な人々が闊歩していようとも、日本の下支えにあるのはそういうものなのだッ……!(謎の信念)
スターウォーズは萌えというより燃えな気もしますが。加えて愛すべき中二要素もバッチリでしたからね……なんで宇宙なのに剣(ライトセーバー)なの? 柔道服(違)なの!と。
あと、印象的だったのは「アバター」のゲーム化がコケて、「ロード・オブ・ザ・リング」のゲーム化はヒットしたのはなぜか?という考察。それは、ピーター・ジャクソンがゲームオタとしていろいろ口出ししたのに対し、J・キャメロンは企画を立てただけだったからでは? という……。
ワタシ、多分その「ロード・オブ・ザ・リング」のEAの洋ゲー日本版、買って、やりましたよ……あまりのむずかしさに泣きながらwwww(泣くな) でも確かにむずかしさを乗り越えたくなるようなチュートリアルとか、システムの細かさとか、ステージ面の創意工夫とかは秀逸だったと思います。根性でクリアしましたもの……! 全然イージーじゃねえイージーモードでなッ……! あれは、ピーターのこだわりのお蔭だったのか……。
そう、なぜか「映画のゲーム化」って案外難しいんですよね……逆はいくらでも成功例があるのに。ちなみにもう一つ言及されていた「スターウォーズ 帝国の影」……栄光のNINTENDO64のソフトも私持ってましたが、こっちはあまりのむずかしさに頓挫しました\(^0^)/
というわけでこの本は、とくに小説に特化した内容というわけでもなく、知らない海外ドラマとかの引用がピンとこない場合もありますがクリエイターにとっては刺激的な論考がアツイです。たまにはこういう、分野の違う本も読むと面白いですね。
また最後まで読んだら感想が変わるかもしれません。
本日の購入本。
「決定版 ゼロから分かるローマ帝国」(学研)
多分、以前(テルマエの映画やってた頃)出た雑誌形の再録ムックだと思いますが……
この内容で580円(税込)は安いんではないかと思います。
なんとなく第二次ポエニ戦争の地図目当てで買ったんですが(趣味) 陣形の推移とかそこまで詳しくは載ってないですね……。ま、あまりに詳しくても見てると凄すぎて怖くなってきますもんね……(ゴクリ…) まあ、ただの興味追求ですし。第一次もちゃんと載ってます。ハンニバルかっこいいよハンニバル……! しかし大体ローマ本を買うくせに心象はカルタゴ寄りって変じゃないかね……?
それはさておき五賢帝のあたりは実にコンパクトにまとまってます。本村先生執筆の序章も読みごたえたっぷりです。オールカラーですし、ちょっと気晴らし?にぱらぱら見るのに最適です!
ほんと、こういうムックとか雑誌って安価だし内容もいいからってポイポイ買っちゃうんですけど、ちりも積もれば山となる(真顔) 文庫と新書が数えきれないほど床に直置き………いやなんでもない。
結構……もう雑誌類だけでも置き場所に困ってます………
困って、ます………(゚∇゚)(繰り返すな)
歴史(の本)の重みで底が抜けたらどうしようと最近よく考えます……。
とりあえず、まずは滑稽な自分に嗤いだすところからでしょうね………w ←
近頃読んだ本。
「世界史の叡智 勇気、寛容、先見性の51人に学ぶ」 本村凌二・著(中公新書)
数千年に及ぶ有史の中、綺羅星のごとく輝く偉人たちの中から、超厳選されたメンツというべき51人。その彼らについて、コンパクトにまとめられた歴史エッセイ集です。
新聞のコラム連載だったらしく、時折時事や雑感なども交えつつ、堅苦しくない軽妙な語り口。しかし一人ひとりの記述はまさに深遠という……! まあ本当にコンパクトなので、始まったと思ったら、終わっていたという若干ポルナレ…ry
より深く知りたい人物については物足りない!とジタバタしてしまいそうですが。
私がひそかに敬愛する偉人様もチラホラ……チラホラ!! でも恥ずかしい☆から誰かは言わないぜ……! ← たった数ページだけど、やはり買わずにはいられぬわ……! これって……これって昔でいうと、好きな歌手が1ページでも載ってる雑誌は買う!みたいなのりですよね……? ……ね?(念押し)
まあしかし、女性が少ないのは致し方ないのか…… テオドラ様が載ってるのならアンナ・コムネナ様とかもどうすかね? 科学史ならヒュパティア様とか……( でも最期が強烈にかわいそうだからな………。。。)
それにつけても近頃の私は本村先生祭りですよ……
偶然なのか、偶然を装った必然なのか(謎)引く本、引く本(おもにローマ史)が本村センセー! おまけに、録画してためておいた放送大学の歴史講座を毎晩ニヤニヤしながら見てるんですが(地味の極み)、その講師も本村センセー! まだ東大に在籍なさっている時代の録画だと思いますがね……。カンペも見ずにローマ史を滔々と語られるその知性にウットリ……v
しかもなんとこの講座、途中からあの、あのっ……高山博センセーとの至高の地中海史座談会形式に変わるんだぜ……! ひいいっ……あまりにも垂涎すぎてまだ見れていない……!
もう、私、お二方の前のテーブルになりたいです!(変体)
てかオマエの専門はヨーロピアンじゃなく古代アメリカだろ、ゆきをさんよ……(゚∇゚)? 興奮するところが違うんじゃないかい……? でも古代アメリカ史の先生方はあまり現地(中南米の密林や砂漠にある遺跡……)から出てこられない印象……行くだけで一苦労だからな…… でもN先生やA先生が座談会やられるんなら、もう私、そこらへんの切り株にでもなりたry
ええっと……ま、真面目な史学生の方々、すみませんでした………(謝罪)
でも歴史を愛する心だけはギャグじゃないんだぜ………!
<最近の読了本>
「世界は「ゆらぎ」でできている 宇宙、素粒子、人体の本質」吉田たかよし・著(光文社新書)
いったい自分が何を求めているのか定かではない読書シリーズ! ←
しかしこの本、前半の宇宙のひもがどうとか素粒子がどうとかは……(゚∇゚)?? とかなり理系で難解(読みやいですけどね!)で。満員電車のゆらぎに揺られながら読んだのがいけなかったのかもですが。しかし、後半はびっくりしましたね……
人体の揺らぎの話あたりで、「うつ病は人類絶滅を救う?」っていうチャプターが現れましてね。びっくりですよ。
「命を落としかねない危険な動物や敵と戦う前には、精神的に大きなストレスを受けます。このとき、ストレスによって一部の人がうつ病を発病すると、勇敢に戦おうという意欲が起きないため、少なくともその人だけは、生き延びるのに役立ちます。……」(一部抜粋)
これと「ゆらぎ」とやらがどういう関係があるのかは結局よく分からなかったのですが(ダメ読者)衝撃じゃないですか……映画や漫画で「いやだ! オレはいきたくない!」と叫んで場を盛り下げ、登場人物や観客から「チッ……」と舌うちばかりされていた、あの歴代チキン野郎どもの墓標いやアイデンティティに一条の光明が!!(そこまで?)
私は真っ先に映画「ドラえもん のび太の宇宙小戦争(リトル・スターウォーズ)」におけるスネ夫を思い出しましたがね……(いくらなんでも古ぃよ……)
戦闘機に乗らねばらならない、という時に倉庫の隅っこで隠れて震えているだけのスネ夫。
怒り、泣きながら、ただ一人勇敢に立ち向かおうとするしずかちゃん。
しかしこの後、スネ夫は男らしく立ち上がってしまうので、うつが世界を救う、っていう論旨には合わないかもしれませんね……ともあれ、あそこから始まる怒涛の逆転劇がたまらんのですよ!
まあいい……今夜は別にスネ夫語りの日じゃないからな………
他にも、「気持ちが後ろ向きなときには集中力が増す」とか、「明るい性格がいい、という幻想」など、ネガティブ全開な人間の心をそっと慰めてくれるようなテーマが次々と! 素晴らしい!
ってこれ何の本だったんですかねえ……?(゚∇゚) これだから最近もカオス活況を呈している新書の世界は侮れませんよ……違う意味で面白かったので、この方の他の本も近々買おうと思います(笑)
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