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2024/05/20

響け、アフリカ魂!

季節の変わり目のせいかどうも体調がすぐれません隊長!! ぬるくなったり寒くなったり花粉を吹きつけられたり!! 

 えー相変わらずの毎日ですが、先週は映画「ブラックパンサー」を観に行きました。
 飛び飛びにしか見れていないマーベル映画ですが、これも基本的には初見さんOKなつくりなので「ドクターストレンジ」同様、わくわくしながら見れました。
 確かブラックパンサー自体は「キャプテン・アメリカ シビル・ウォー」で初お披露目だったかと思います(キャップのシリーズだけはなぜか全部観ている模様)

 この映画、本国アメリカでは興収歴代ベスト10入りはもとよりアベンジャーズシリーズやスタウォーズ越えの大ヒットとなっているそうです。いったいどんな映画なのか?!と期待がいやがうえにも高まります。

 話としてはわりと王道……国を受け継いだ王が一度は玉座を追われながら再び戻って国を取り戻すという感じです。主人公のティ・チャラ新王がわりと常識人なため(笑)他のマーベル単独モノヒーローに比べるとパワーやキャラ性では少し劣るかなと思いましたが、なんといってもアフリカに隠された最先端の技術力を誇る王国、という設定が秀逸です。出てくる俳優さんたちの比率も従来の映画に比べると白人率と黒人率が逆転しています。本国で人気なのもそういった層に訴えているからではないかと思います。

 最先端の技術力を誇る国といいながら特殊能力(ブラックパンサー化)継承の儀式は秘儀めいていたり、最終的に玉座は衆人環視のガチンコ殴り合いで決するなど、そんな王位で大丈夫かと言いたくなる場面も少々ありましたが、女性のみで固められた親衛隊などめちゃくちゃカッコ良かったです。

 特筆すべきは”悪役”の王のいとこ、キルモンガーのカッコよさと涙なしには語れぬその生い立ちでしょう。主人公を食うほどの魅力があり、これはいいヴィランとして末永く……と思いきや……という。。残念。彼は生かして、バッキーみたいに清濁併せ持つトリックスターとしてシリーズに登場させたほうが良かったんじゃないかなーとそこだけが不満でした。
 
 それにしてもアフリカ、なんと魅力ある土地が”発掘”されたことでしょう。
 確かに今までもいくつかアフリカ舞台の娯楽作がありましたが、だいたいが「白人の紳士(探検家)がやってきて黒人王国で起こっている問題を解決する」というような流れだったんですよね。それでも「キング・ソロモン」あたりは昔の映画にしてはかなり生き生きと黒人王国の内情を描いていたと思いますが、あれは帝国主義時代に発表された原作「ソロモン王の洞窟」を書いたハガード卿の筆の勢いとキャラが良かったからなのかもしれませんな……

 それでも、やっぱり白人による白人のための娯楽の域だったのでしょう。やはり色々と差別されてきた”黄色人種の我々”からするとそれもまたフクザツな気分になりますが。

 そういう因縁の価値観をひっくり返して見せた「プラックパンサー」はいわゆる大傑作ではないのかも知れませんが、長く映画史に刻まれる。そんな予感が致します。楽しめて良かったです!

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2018/03/18 こんな映画を見た・・・ Comment(0)

悪役オブ・ザ・イヤー決定(早)

ギレルモ・デル・トロ監督、アカデミー賞四冠おめでとうございます!!!

 完全オリジナルなファンタジー映画では初の快挙ということで全世界のオタクとマニアが、泣いた(断言)
 日本のカルチャーにも造詣が深いことで有名なデル・トロ監督ですがそれ以外にも世界中の神話や伝承にも通じていらっしゃる正真正銘のインテリ……なのにあの気さくなキャラクターのギャップがたまりませんね!! 絵も上手いよ!

 私も今週あたまに受賞作の「シェイプ・オブ・ウォーター」を鑑賞致しました。完成された世界観にはうなるばかりですね。物語は「大アマゾンの半漁人」という古い映画にインスパイアされたものらしいです。
 監督曰く「美女と野獣の物語が好きじゃないんだ。どうして主人公は美少女で最後怪物は人間になってしまうんだい?」(大意)とのことですから、本作のヒロインは絶世の美女というわけではない孤独な聾唖の女性と、人間になったりしないガチ半漁人のヒーロー(?)という、この手のジャンルに免疫があったとしてもかなり斬新なラブストーリーとなっています。リア充の観客さんは困惑すること請け合い…… 
 
 これに作品賞をあげたアカデミーは今回ばかりは大英断!と言わざるを得ません!

 じゃあ悪役オブ・ザ・イヤーは二人を追いつめる警備担当のアノ人だね……?とお思いかもしれませんが、実は違います(何) いやあのひと、悪人だけど被害者でもあるよね?という。実にお見事な追い込み方と狂気っぷりはさすがでございました。キャラクター的には半漁人の”彼”そのものより良かったと思いますよ…ええ。

 私、先週ほんとに偶然、この「シェイプ・オブ・ウォーター」とある意味似た映画を見ていたので比べずにはいられなくなっています。「ブリムストーン」っていう、オランダ人監督が撮った暗黒ウエスタンと……!

 この映画は「狩人の夜」という、これまた昔の古い映画に非常に色濃く影響を受けています。どこがどう同じなのかということを言いだすとこのブログの範疇を超える異次元になってしまうので割愛致しますが(逃) ちなみに「狩人の夜」はワタシのオールタイムベスト入り映画です……フフ、フハハハ……!(怪)

 「ブリムストーン」の主人公も聾唖の謎めいた女性で、美しく成長したあのダコタ・ファニングが渾身で演じています。彼女には秘められた壮絶な過去があり、そしてガイ・ピアース演じる暗黒牧師に執拗にストーキングされています。
 いやーしかしほんとに暗黒映画でしたね。女主人公でここまでやるか!と。どれぐらい暗黒かというと正直心臓の弱い方にはオススメ出来ません!と及び腰になるぐらい……もう観ている間じゅうさしものあっしも (; ゚ ロ゚) って顔でしたよ…… ウエスタンだからなんとか受け入れられたけど。

 とにかく残酷ですがそれだけに場面場面が非常に胸を打つ物語でした。ガイ・ピアースがね、超絶ド変態鬼畜野郎ですよ。こんな鬼畜野郎は久々に観たわ! こんなのどうやって役作りしたんだガイ!! ということで、悪役・オブ・ザ・イヤーを謹呈。これよりヒドイ悪役は絶対数年間は出ない!!(断言)

 印象的なのは、偶然とはいえこうもたてつづけに「声(言葉)を奪われた女性」やマイノリティを鼓舞する映画が公開されているということ。それ自体が現在の世界を映しだす鏡のように思えてきますね。

2018/03/08 こんな映画を見た・・・ Comment(0)

This is me!

会社ではしがない営業事務員、しかして自宅ではストレス解消とばかり夜な夜な提督業ぉぉ! ……とまあ、ときどきヨガやってなんとか実社会とのバランスを取ってる相変わらず生ぬるい状態ですが、先日はテンションの上がる映画を見て参りました。

 映画「グレイテスト・ショーマン」。ヒュー・ジャックマン主演のミュージカル映画ですね。
 といってもミュージカル映画が得意というわけではないので最初は気にはすれども観に行く決定打に欠ける感じでございました。今まで劇場まで行って観たのって「ムーラン・ルージュ」とか「レ・ミゼラブル」とかそんなものでしてね(乏しい) 
 ところが主人公がバーナム? あのバーナムか!!と気づいた瞬間にぐーんと興味が。

 P・T・バーナムは、19世紀前半~のアメリカ、ニューヨークに実在した通称”バーナム博物館”をはじめとする見世物で名を成した伝説の興行師です。見世物、博物館といっても19世紀中葉のそれは現代の観点から見るとなかなかきわどいというか、いわゆる”フリークショー”といわれるたぐいのものもありました。パンフにも書いてありましたが黒人のおばあさんを連れてきて「初代大統領ワシントンの乳母!! 推定160歳!!」とかもやってたような御人です(実際は70歳ぐらいだったそうな)
 そういうムダ知識が頭にあったもんですから、「いったいどうやってそういう諸々を感動モノに持っていくんだ?」という不安と興味もあり。そう、ミュージカルはなんといっても盛り上がり、人々を感動の嵐に巻き込んでナンボのジャンルですから。

 見た感想としては「ああ、きれいなバーナムだな」と受け止めるマニア心?と、「感動したーー!!人間バンザイ!!」という映画観賞者の心と、ダブルスタンダードって感じでしたねv
 バーナムが良くも悪くも人々の目の前にさらけだした特異な人々を「ありのままの私たち」ととらえ直し、昨今議論されることも多い多様性を歌い上げたすばらしいミュージカル映画でした。

  伝奇映画じゃないので、バーナム=ヒュー・ジャックマンのイケダンサー?ぶりに酔いしれるだけでも十分楽しめましたね。

 あと自分、この時代のアメリカが大好物でしてね……(真顔) それだけでだいぶ点数?が甘くなります。イギリスでいうとヴィクトリア朝時代ってことになりますが。
 今まで資料で見てもよくわからん??ことが画面で数秒写るだけで「そういうことかぁー!」と分かったり。たとえば序盤、バーナム=ヒューが船舶会社の電信所で働いてるシーンとか。あのポチポチ押してたタイプみたいな機械、あれが当時のサービスなんですね……

 ミュージカルはなんといっても曲が命だと思いますが、どの曲もとても良かったです。メインテーマというべき”this is me"、今日やってたオリンピックのフィギュアスケート・エキシビションでもさっそく流れてましたねー。すでに名曲の趣き!

 ザック・エフロンはすっかり大人の男性になったんですねー(←) なんか永遠の少年役のイメージでしたよ。役どころも不穏な感じに登場しておきつつわりとスピーディに「こいつ、実はめちゃくちゃいい奴じゃん!!」系に突入してお得でしたな。

2018/02/25 こんな映画を見た・・・ Comment(0)

冬の展覧会めぐり

実社会のストレスを貯めないコツは現実逃避!! 小姑のような上役は、滅せよ!
 というわけで(今の呪詛は、何ry…)次々に新たなる展覧会がオープンするこの季節。気分的にはOKです!


 

 「ブリューゲル展 画家一族 150年の系譜」in 東京都美術館

 昨年の「バベルの塔」展の時点でかなりテンションMAXでございましたが、今年はまたしてもダメ押しとばかりに一族御一行様で来日!! ありがてええ。。ありがてえええ!!!

 作品ごとに息子、孫、ひ孫とか書いてくれてましてとても分かりやすかったです。これまでにない知見に満ちた展覧会でした。初代と息子さんと”花のブリューゲル”ぐらいしか知らなかったもので! 初代はもちろん、十七世紀に活躍した末裔の方々の静物画などもじつに良かったですね~~
 音声ガイドの背景で流れていたいかにも中世フランドル~~な音楽がとても良かったもので、図録と共に会場で輸入盤CDもゲットしました。ええ……えらい出費になりましたが(白目)

 
 続いては!




 「ルドン 秘密の花園」 in 三菱一号館美術館

 フランスの画家ルドンです。私の中では「サイクロプス」などの幻想絵画とか、色んな意味で黒い謎リトグラフの巨匠というイメージでした。

 
   ←………。こういうの

 これもルドンなら、ポスターのようなじつに美しい色彩の使い手もまたルドンなのですね。貴族の館の室内装飾なども手掛けていたとは知りませんでした。しかも本展は「植物(画)からルドンに切り込む」というテーマが実に良かったです。学芸員の方々の手腕を感じます。非実在を描くと思われがちな画家ですが、その裏には確かな写生技術や科学的知識が裏打ちされていたようです。お蔭で、謎リトグラフが怪奇というよりむしろナウシカとかに近いんだということがわかりました(真顔) 

 最後のほうではもはやSFというか弐瓶勉にも見えてきたりして困りましたがね……w


 というわけでまだ2月だというのに今年の冬は展覧会が大豊作で嬉しい悲鳴ですよ!
 とりあえずカバーしたほうが良さそうな妖しげなのには頑張って通いたいです。メジャーっぽいのまではもう手が回らない可能性ががが…… \(^o^)/

2018/02/11 展覧会 Comment(0)

次の話の話

さむい!! ちょっと冬、ストロングすぎませんかね? そりゃ冬は好きですけどぉ~~(決めかねる態度)

 そんなこんなで思考も凍結、行動力も凍結でどうしようかなと思う年明けでございましたが2月に入ってようやく、創作心も氷河の歩みで動き出した様子。
 しかし秋口から今までだらけすぎたな、あーあ……と思い久方ぶりにポメラたんを開いてみると昨年使っていたファイルがほとんどそのまま放置……
 で、日付を見ると最初に色々土台作ったりしてたのがやはり2月中旬だと判明。
 
 なーんだいつも通りじゃーん! しかもまだギリ上旬よ上旬、むしろエライ。

 ……という慢心が垣間見えてるところがすでにダメなんですが。なにせ比べる相手が自分ですからね……(真顔) まあとにかく現時点でやる気はあるみたいなんで良しとします……エエ……。

 どうせすぐには書きだせないですし。なにせやっと主人公が決まりかけたものの、誰が何をする話なのかも明確じゃあないので……(終)
 ひとは何から話を作っていくんでしょうね。自分の場合は舞台設定が先にくることが多いですね。だから設定厨って言われ

 しかしこっちをやろうとすると急に読みたい本がわんさか溢れ出したりしてほんと困ります。なんとか平行してやっていくしかなさそうですね~~

 なのに字を読もうとするとすかさず眠い……あたしゃもう寝るよ\(^o^)/(順調に老化)

2018/02/06 創作進捗 Comment(0)

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プロフィール
 
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ゆきを
性別:
女性
職業:
営業事務員
趣味:
本屋街放浪
自己紹介:
 年にせいぜい一回か二回、自作小説を投稿するために年中無休で四苦八苦(・∀・) 某賞で3回続けて最終選考落選したり諸々落ちたけれど、わたしは比較的げんきです。

 映画や世界史、展覧会鑑賞、庭園巡りが好きです。 

 好きな作家はゼラズニイ、ライバー、ヴォークト、トールキン、マキャモン、レズニック、メルヴィル、皆川博子様などなどなど……

 音楽、ロック系洋楽好きです。
 30 Seconds To Mars, MUSE, New order, Nightwish, LINKIN PARKなどなど。ゲームや映画サントラも聴きまくります。 
 
 
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